ものが多い、捨てたくない家族との暮らしで大切にしたいこと

私の夫はいわゆる
【ものが多い・捨てたくない】人です。
私と同じく、アパレルで販売員をしていた経験があり(今は別業種)、私の何倍もファッションが大好きな人。それゆえに、服も靴も帽子もカバンもめちゃくちゃ持ってます。
また、ものを捨てたくない人でもあり、中学生くらいから持っている服はもちろん、思い出のもの、さまざまな資料、何かについていたおまけなどあらゆるものがたくさん。
一緒に暮らし始めた頃からどんどんものも増えていき、決められたスペースには収まりきれずになってきたこと、また【捨てる】ということにかなりの抵抗感があるタイプのため、断捨離のようなものを減らすことは期待ができないこともあり、家を建てる際に、夫専用の物置部屋を広めに確保しました。
友人などからは、そんな贅沢な部屋よく作るのOKしたね〜!と半ば呆れたと言わんばかりの言葉をかけられますが、約12年一緒に過ごしてきた中で、何度も何度も荷物のことで喧嘩を繰り返しても、変わることがなかった夫をこれ以上変えることはできないし、捨てたくないという夫の気持ちを尊重する方が、大事な気がしてきたのです。
私自身はもともと物はそんなに多くない方だし、断捨離やミニマリストに対してポジティブに捉えていたので、正反対の夫をなかなか理解することができず、口出しばかりしていました。
でも、ライフオーガナイズを学んだことで、人それぞれ大切にしたいものは違うし、【捨てる】ことから始めず、その人にとっての心地よさはどんな状態なのかを理解することが、とても大事なんだと腑に落ちました。
私から見ると、なんでこんなものまで置いてるの?と感じるものでも、夫にとっては大切なものかもしれない。身近にいる家族だからこそ、その人の持ち物に口出ししたくなるけど、ある程度違いを受け入れる度量も必要なんだと、私の考えに変化が出てきました。
もちろん、ものの多さによって
・他の家族の生活に影響が出る
・不衛生な状態になっている
・本人もその状態にストレスを感じている
などが出てきた場合は、ものを減らす努力は必要になってきますが、そうでなければ、家族が機嫌良く暮らせるルールをきちんと決め、必要以上に口出しをしない。そして、尊重しあいながら違いを認めていく。
なかなか、この領域に達するまでは長い道のりではありましたが、ものの持ち方に対する価値観は本当に人それぞれなんだと、私自身学ぶことが大きかったと思っています。
家族でものに対する価値観が違い、悩んでいる方も多いと思います。
今一度、各自の大切にしたいことを話し合い、折り合いをつけながらご機嫌に暮らしていきたいですね。